保育士さんからイヤイヤ期の対策法を紹介していただきました。長年多くの子どもたちに関わってきた経験から、イヤイヤ期にもいろいろな種類があるそうです。
イヤイヤ期でストレスを感じたり、対処法が全くわからないママさんは必読です。
【イヤイヤ期】保育士がアドバイス!これが本当に対策法

保育園で勤務していた時の経験です。2才児クラスの子どもは、自分のことを自分でやりたくて、お着替えやおトイレなどをお手伝いすると「いや!」と言って怒ります。
それでも、ただ見守っているだけでは、ひとりではできないことも沢山あり、またそれで怒っていることも多くあります。
また、遊びの途中で次にやることを伝えると、だいたい「いや!」と言われます。そんなときは、急に、遊びがおしまい、と伝えるのではなく、早めに予告して少し心の準備をしてもらう時間があると、スムーズにいったりしました。
また、ほめられたり、認められるのが嬉しい時期なので、「おしまいにできるかっこいい子は誰かな〜」なんて声かけをしたりしていました。
それで切り替えてくれるお子さんもいましたし、それでも遊びたい!という意志の強いお子さんもいたりと、お子さんの「イヤ」にもいろいろあるようです。
イヤイヤ期は自身がついてきた証拠

自分でいろいろなことができるようになり、自信がついてきている時期です。そのため、自分でやりたい、という意欲にあふれているのだと思います。また、自分の意見が相手に伝わることも多くなり、意志を相手に伝えたい!という気持ちも強くなっている時期です。
そのため、大人に手伝ってもらったり、大人の意見をすんなり聞き入れたりせず、自己主張をするようになってきているのだと思います。これは、自分の意見を相手に伝えることができるようになるための、大事な時期だと思います。
イヤ、ということが相手に伝わることで、言葉で相手に伝えることが育ってきます。また、イヤ、だけでは通らないことをだんだんと学んでいくうちに、相手に譲ったり、言い方を工夫することで相手を納得させて、自分の意見を通していくことができるようになってきます。
肯定も否定もしない対策法とは?

なんでもイヤ、ということがある時期ですが、まずはその意思表示に共感してあげると良いと思います。
私の場合は、「イヤなんだね〜」と声掛け、まずは肯定も否定もしません。気持ちだけ、受け取ったよ、ということを子どもに伝えるようにしています。そのうえで、交渉に入ります。
「〇〇(子供の好きなキャラクター)が見てるよ!応援してるよ〜!」と声掛けをしたり、この部分だけやってみようか、と声をかけたり、じゃあ手伝ってあげるね、と言って手伝い、最後の部分は放置すると自然に自分でやってくれたりします。
〇〇できたら、〇〇しようね、など、頑張った先にある楽しいものを伝えることもあります。ただ、本当にできそうもないことや嫌なことであれば子どもの意志を受け入れています。
自分でやりたい!ということで手伝わせてくれない場合には、時間の許す限り、危険のない範囲で見守るようにしています。それで例えば服がこんがらがっていたりしても、それも自分で問題解決したらいい経験になるのではないかと思っています。
大人がやってはいけないこと
大人もイライラしがちにはなりますが、無理にやらせることはしないほうが良いと思います。やらないと〇〇になるよ、のような、ネガティブな印象や恐怖心をあおるようなこともしないほうが良いと思います。
もちろん手を上げてしまうことはもってのほか、手を上げてしまいそうになったらその場から離れたほうが良いです。
怒られるからやらなければいけない、という風に育ってしまうと、なぜいけないのか、理解しているわけではないため根本的な解決になっていないのです。
大人の顔色をうかがってばかりのお子さんになってしまいます。〇〇したら、こんなにいいことがあるよ、というような、ポジティブな声掛けは効果があると思います。〇〇しないと〇〇になるよ、のようなネガティブな声掛けと似ているようで、お子さんにとっては全く違います。
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ストレスが溜まったら
まず、イヤイヤ期、反抗期に入ったのだなあ〜という考えを持つだけでも少し気持ちが楽になると思います。この時期は「挨拶代わりにイヤ」というくらい、いやいや、反抗ばかりです。健康な証拠なのです。
でも朝の忙しい支度の時間などにイヤイヤされるのは、大人もイライラしてしまいますよね。私の場合は、やらなくて良いことであれば、じゃあやらなくていいよ、という風にしていました。
例えば、食べたくないんだったら、食べなくていいよ、という感じです。お腹が空いたら自然にご飯も食べていました。でもこの時期が続くのもそんなに長くはありません。
言葉もたくさん話せるようになるので、つい大人と同じように接してしまうのですが、まだまだ子ども、いやいやするのは健康な証拠と思っていると少しは気が楽になりました。お子さんとの適度な距離感を保つために、お子さんと離れられる時間を持つことも大事だと思っています。
おわりに
お子さんの「イヤ」というのには色々あり、挨拶代わりにイヤ、と言っているだけだったり本当に嫌で嫌でどうしても嫌、ということもあります。お子さんによってイヤの度合いが違ったりします。成長につれて、イヤイヤの内容もより複雑になり、しっかり説明したほうが聞き入れてくれる時期も来ると思います。
1つの解決策ではなかなかうまくいかないこともあると思います。お子さんの成長に合わせた対応が必要になるため、色々な解決策を試しながら、たくさんのアイデアを持っておくのが良いと思います。
そして、イヤイヤ期は、意外とあっという間です。ある日急に従順になって、なんだか一回り成長したなあ、と感じられる日が来るお子さんもいて、面白いなあ、と日々感じています。
